質問。腰椎椎間板ヘルニアが本当に痺れの原因なんでしょうか?

さかた整体院としての投稿

 

 

H30.7.26の投稿

 

いやぁ~熱いですね!!皆さんどうお過ごしでしょうか?

坂田はと言いますと、、ホームページの別ブログでも書いておりますが、東京や名古屋に勉強のため研修に行ったり陸上の大会帯同三昧だったり。

 

毎年のことではあるんですが、一般の方が休み=休みという概念があまりありません笑

 

東京では沢山勉強して沢山交流して。東京じゃ2500円でコース料理付き飲み放題とかあるんですよ(^^♪高いと思いきや価格競争もすごいんで、安くて旨い店もたくさんあるんですね!

 

話がそれました(笑)

 

さてさて。今回はそんな大会三昧の中で身体をみさせていただいている選手の一例をあげてみたいと思います。

 

腰のヘルニアと言われたとある選手の例

 

とあるハンマー投げの選手の例。

 

 

初診はH30.4.21

 

 

地元の整形外科では腰椎椎間板ヘルニアと診断されたそうです。

 

左臀部(お尻)~左足外側にシビレ、痛みがある状態でした。

 

彼は県内のハンマー投げ選手の中でもかなり優秀な選手で、シード権まで持つような選手です。

 

今年は高校3年生。最後のインターハイです。

 

なんとかしたいという思いで、片道30km以上も離れている場所から当院に来院されました。

 

 

ヘルニアは本当に椎間板の圧迫によって??

 

選手の症状の経過を話す前に、当院が考えるヘルニアとはなにか?

 

これを知っていただけるとブログも読みやすくなると思います。

 

突然のことですが、腰のヘルニアの痛みとシビレのメカニズムはご存知でしょうか?

 

 

断定ではないと言っておきますが、近年神経圧迫と無関係では?と言われている説があります。

 

 

つまり、腰の痛みには椎間板が飛び出て痛いという以外に原因が別にあり、患部ばかりの治療では治らないケースがあるということです。

 

1・ヘルニアになっていても症状がない方もいる

 

自分も整形外科に勤めていましたが、事実世の中にはレントゲンやMRIでヘルニアの状態になっていても何の症状もない方もいます。

 

なぜでしょうか?

 

ヘルニアでも症状がでないということは飛び出ている椎間板が神経を圧迫しているから痛みが出るということではないということです。

 

 

椎間板は飛び出ているのに症状はない。

 

 

もしくは、右が飛び出ているのに左が痛いという方も僕が勤めていた時代遭遇したりし

 

 

頭がこんがらがった事をよく覚えております。これもやはり痛みやしびれは椎間板が原因ではない、と考えてみたら

 

 

少しは心のもやもやがとれるかもしれません。

 

 

2・少し運動すると痛くなり、休むとおさまる。これも疑問です。

 

これは、運動することで神経圧迫がひどくなり休むと圧迫が弱くなるんでしょうか?

 

神経圧迫の状態は一定です。それにかかわらず痛みに強弱があり。

 

中には運動すると少し楽になる方も。これでは上記にあげた理論が本末転倒になってします。

 

3・朝起きたとき痛みが強くなるのはなぜ?

 

起床時痛みが強く、立ち上がれないという方を見受けますが朝起きた時だけ神経圧迫が強くなったんでしょうか?

 

そうではなく起床時は筋肉も固まっています。その状態で動くので強烈な痛みがおきるんですね。

 

 

 

大切なのは筋肉(筋膜)が緩むこと

 

つまりなにが言いたいかと言うと腰のヘルニアと言われる物には実は筋肉に原因がある筋膜性腰痛症といわれるものがあったりします。

 

簡単に言えば、原因は固まった筋肉であるということ。

 

筋肉の中には血管と神経が入っています。

 

筋肉か固まることにより血管を圧迫し、神経をシビレさせる、ということになるんですね。

 

さらに突っ込んでいえば、筋肉の周りは筋膜という、筋肉を保護する膜が存在します。

 

筋肉を揉みほぐしても筋膜が硬いままだと元に戻ってしまうんですね。大切なのは筋膜を緩めることです。

 

ブロック注射や痛み止め、その他施術でも神経のみに治療するようなことをしていては改善はしないかもしれません。

 

筋膜が緩めば改善するかもしれないこの症状に対し、手術をする必要もないと思います。

 

神経圧迫は過去の話

 

腰の椎間板が飛び出て神経を圧迫し、痛みやシビレが出るという説は近年見直す必要があると考えられる一つだと思われます。

 

※ただし注意が必要なのは、膀胱直腸障害や、足首の麻痺が起き足首を上げられない(ドロップフット)が見られる場合は手術をおすすめするケースもあります。

 

 

当院では、どこの筋肉が原因でシビレが出ているのか?どこの筋膜を調整するべきか?当院で施術できる範囲の疾患であるか?

 

 

判断と評価のもと患者様の施術にあたりました。

 

 

当院行ったのは自費診療で整体、鍼治療を行いました。

 

 

 

H30.5.1

 

3回目の施術日でした。

 

評価してみたのはお尻周りの筋肉、腹筋の横側、ふくらはぎ、肩甲骨、首の筋肉。

 

今回は肩甲骨とお尻周りの筋肉で反応が出たため、アプローチはそこの筋肉に行ってみました。

 

足首の上げづらさのみ残し、左臀部(お尻)~左足外側にシビレ、痛みがある症状はその場で改善が見らえました。

 

H30.5.7

 

5回目の施術でした。

 

深く前屈すると少しだけ足に違和感が出るのものの、以前のような痛み、シビレは無し。

 

足首の上げやすさも初診よりだいぶ上がると言ってくれました。

 

本日はお尻周りの筋肉のみ評価ではヒット。アプローチはお尻周りを中心でした。

 

足首の上げやすさは施術前より改善し、ハンマー投げのターンをしてもらいましたがなんかいい感じ(^^♪

 

 

H30.5.11

 

6回目の施術でした。

 

以前のような痺れ、痛みは足には無し。という状態になりました。

 

このヘンで患者様が気が付いたのは、足首の動かしずらさがあるということです。

 

運動麻痺が少し残っており、このことはお医者さんと相談をした方がよいと提案しました。

 

 

 


(結果)

 

①ヘルニアと言われた足への痺れ、痛みはほぼ改善

 

②痛みがとれてきた際、足首の動かしづらさに気づき医師との相談をうながした。

 

 

 


(まとめ)

ヘルニアと言われる症状は、椎間板が飛び出て神経を圧迫しているのでは?と従来考えられており、筋肉、筋膜をアプローチしても

飛び出ているものが引っ込むわけではないです。なのになぜ今回の患者様の足の痺れ、痛みは改善したのでしょうか?

 

上記にあげていた通り、やはり筋肉、筋膜が原因で痺れ、痛みが出るケースがあるということです。

 

検査、評価で適切な判断を必要としますが、、。

 

(要点)

①ヘルニアと言われて出ていた痺れ、痛みは筋肉、筋膜の仕業であるケースが多く存在する。

 

②足の運動麻痺、膀胱直腸障害などについては本当に椎間板が神経を圧迫しての症状であるケースがあり、医師と手術の

相談が必要であるケースがある。

 

 

という考えの元施術を行っております。

 

 

残念ながら、痺れ、痛みはとれましたが運動麻痺は残るといったのが今回のケースで見られました。

 

 

全てを取り除くことはできなかった、皆様にお伝えするには逆に悪印象になってしまう内容に見えるかもしれません。

 

 

しかしながら当院は適切な評価を行いたいと思っております。その中で、

 

 

当院でできる事

 

当院で出来ない事(抱えていても症状は緩解しないレベルであり、医師が見る範囲であるもの)

 

 

もしっかり評価し患者様にお伝えするのも我々の役目と思い、包み隠さず書かせていただきました。

 

 

 

運動麻痺がなければ、ヘルニアも改善する可能性は大いにあるのではないかと考えております。

 

 

お電話、メールでもご相談は承っております。悩まれている方、是非とも一度ご連絡いただければと思います。

 

 

 

 

長文失礼いたしました。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!

 

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